仕事のスピードの速い人の特徴について考えてみた
1.仕事のスピードは専門知識の量に比例していない!
私は5人~15人のチーム単位で仕事をすることが多く、同時に複数チームの一員として仕事するため色々な上司や同僚と接する機会があります。
その人たちの中には、仕事のスピードが圧倒的に早い人と、そうではない人がいます。
そこで不思議なのが、専門知識の量の多い人が仕事のスピードが速いという訳ではないということ。
もちろん仕事のスピードが速い人は知識量も多い傾向にあります。ですが、知識量の差が、仕事スピードの差と同じわけではなさそうということです。
知的専門家なのに知識量が仕事のスピードに必ずしも影響するわけではないことに衝撃を受け、仕事のスピードを上げるには何が必要なのかについて知りたくてしょうがなくなりました。
そこで仕事の早い人をよく観察していると、仕事が早い人に共通している行動パターンがありました。
2.仕事の速い人はゴールを明確にして作業を細かくタスク化している
彼らは行動に移るまえに仕事のゴールを明確にして、さらにそのゴールまでにすべきことを細かくタスク化していました。
- この課題はそもそも何が論点なのか
- その論点の解決にすべきことは何か
- それをどういうアプローチで進めるか
- どれくれいの時間が使えるのか
- 具体的な作業のタイミングをいつにするか
- どういう順番でするのが効率的なのか
- そして今月末、今週末、今日までに終わっておくべきことは何か
といった具合にゴールまでの道のりを逆算して頭の中でいったんゴールまでをシュミレーションしている。しかもシュミレーションの精度が異常なまでに具体的で細かいです。
そのため既に頭の中で一回経験した仕事をもう一度やっている感じになるのでスピードが圧倒的に早いのだと思います。
しかもそれを常に繰り返していることでシュミレーションの精度がさらに向上して、よりスピードが向上するサイクルに入っています。
何も考えず行き当たりばったりで仕事を進めて来た人とでは、最初は同じ能力だったとしても数年後には取り返しのつかない差になると思います。
また、
彼らは作業を細かくタスク化しているので難易度の低いタスクは部下に回して、高難度のタスクに集中して時間効率を最大化していました。
確かに、どんなに難しい課題でも必ず単純作業や、簡単な部分というのが出てきます。その部分を事前にタスク化して切り出し、レベルに応じてメンバーで分業して、同時進行的に進める方が圧倒的に早いです。
しかも、部下のレベルより少しだけレベルの高い作業を振り分ければ、部下も着実に成長していきます。
よくいますよね。部下は暇そうにしていて、上司が一人忙しく、「部下の能力が低いから自分が忙しいんだ」とか言う上司。
これは上司が仕事をうまくタスク化ができていない結果なのではないかと思います。
3.まとめ
- 仕事のスピードは専門知識の量に比例する訳ではない
- ゴールを明確にして、ゴールまでの道のりを具体的にシュミレーションする
- ゴールまでの道のりを細かくタスク化して、難易度の低いタスクは部下に任せる
- これを繰り返すことで自分自身の仕事スピードがどんどん速くなるし、部下も着実に成長する